糸ノコ盤

 買ってからずっとホコリをかぶっていた糸ノコだ。ずっと昔、甥の工作を手伝った折、ベニヤを切るため購入したものだ。後ろにドリルチャックを持つ。バフを付けている。ハートマークを切り抜いたりしてあげる人もいないので出番は無い。ホームセンターで買ったものだ。切れる板厚が少なく非力なため以後使う機会がない。きれいには切れない。安物を買うと必ず買い換えることになりがち、結局高いものにつく、と思いながらもつい買ってしまったというか、当時ネット販売など知らなかったので製品の知識も無かった。今は、ネットで十分調べてから安い店で買える。当時素人にはホームセンターしか選択肢がなかった。
 曲線物は墨付けも切断も難しいのであきらめている。木工旋盤と糸ノコ盤を使った作業は当分無いだろう。糸ノコ盤は性能差が大きく、手頃な値段というわけにはいかないらしい。買うときは充分に調べてからでないと後悔する。あちこちのホームページで解説があり、参考になる。読み過ぎると俄然欲しくなるのでチラ見程度に留めておく。組木工房さんの解説がすばらしい。最近、同ブログで日立FCW40SAでもよいという記事を発見。ちょっとぐらついてくる。糸ノコ盤の価格は、ホームセンターで10000円前後、マキタ・日立20000円台、リョービ30000円台、ユタカ10万円台となっている。

 

リョービ糸のこ盤TF-5400

 リョービの糸ノコ盤を買った、特に何か作りたかったわけではないが、持ってない道具は欲しいし、買い換えたい道具も出る。分かっちゃいるけど安物は必ず買い換えることになる。でも頻度の少ない道具は安く済ませたいのも人情、素人木工ではすべて頻度は少ない、なのに扱う道具の種類は多い。そこですべての道具が安物になる、これ必然。安い道具で腹を立てながら、時間をかけて何とか出来上がる、のも楽しからずや、の心境。今回もそこそこで、推奨品は買えなかった。
 組木工房さんでお薦めの糸ノコ盤はデウォルト(Dewalt DW788)、買える人はユタカのYSC-500F。どちらも買えないので、日立の卓上糸のこ盤 FCW40SAと迷ったが、リョービTF-5400になった。糸のこの刃も付属していたが、組木工房さんの糸ノコ刃セット(No.1、No.2、No.3)と特殊刃セット(No.0、No.4)計24本を注文した。1本100円程度。すべて外国製らしい。中には超細いものもある。長さがすべて国産のものより短いが、セットは出来た。たしかに付属の刃は切れない。

集じん

 天井から埃が降る。以前から気になっていた。天井に格納のスノーボードや自転車が埃だらけ。クリスマスセールで安くなっていたJETのエアーフィルターシステム(T-1363)をオフコーポレーションで購入。外国製だが簡単な仕掛けなので故障も少ないだろう。フィルターも同社で買える。空気を循環させてフィルターでこし取るタイプだ。5ミクロンと1ミクロンの埃を濾過する。フィルターは思ったより高い。
 リモコンでON/OFFと風量(低、中、高)、タイマーセット(2、4、8時間)が可能。届いてみるとかなりでかい(W615×D770×H310、17.6kg)。なんとか一人でつり下げた。リモコン置き場もDVテープの空箱で確保。

集じん2

 木を切ったり削ったり。木工すなわち、材木を大量のおがくずに変えていく作業とも言 える。一本の木から製品になるのは何パーセントだろうか。中でも自動鉋は大量の切りくず発生機だ。おがくずを放置したまま作業はできないから集じんすることになる。特に小さな粉塵は大敵、集じんしないと体にも良くないだろう。集じんの効いたクリーンな部屋で作業するのは快適だろうが、素人工作室ではなかなかそうはいかない。悩みの種でもある。
 あちこちの木工ホームページでもさまざまな工夫が満載だ。いろんな集じん機が売られているが、高価なものは買えないし、場所がない。マスクと小型集塵機で対処する。小型サイクロン式のOneida ダスト・デピュティーはオフコーポレーションで買った。マキタの410は付属の大型集じんバッグを付けていた が、かさばるのでサイクロンと接合、排気の粉塵はわずかなので自作の排気バッグにした。ほとんどサイクロンが集じんするので小さなバッグで十分だ。マキタ集塵機436はTRITONダストコレクタ−と接合。ホースが2本出せるのでそれぞれ径の違うノズルを出している。自作の椅子兼収納ボックスに格納した。 座面に穴を開けそこから436のホースを入れている。マキタ436は直接集じんすると掃除はすこぶる面倒。ジグソーのみ、やむなく直接吸い取る。

集じん3・接続

 それぞれの機械との接合。雨樋、掃除機用テーパーノズル、水道、ボール紙の筒とあらゆるジョイントプラグを使用。わずかなすき間はビニール、防食テープ (厚い)類を総動員。なんで規格がまちまちなんだろうね。径だけでもあってればと思う。なんとかほとんどの機械に集じんホースを取り付けることができた。

  1. テーブルソー(藤原産業テーブルソーTS-10)トリトンプラグ
  2. 2-1.2-2.卓上マルノコ(マキタLS0831)は市販の洗濯機排水ホース
  3. 自動鉋(RYOBI自動カンナAP-10N)は排水用プラグとサイクロンのホース
  4. 手押しカンナ(RYOBI小型手押しカンナHL-6A)は排水用プラグ
  5. ルーター(マキタ3612C)はオプションと市販の洗濯機排水ホース
  6. マルノコ(マキタ5617CBA)トリトンプラグ
  7. 電気カンナ(マキタ1805N)オプションとトリトンプラグ
  8. 角ノミ(マキタ小型角ノミ7300S)、ボール盤
  9. ジグソー(マキタ4306)は436のホースプラグ直結
  10. ビスケットジョインター(DEWALT QW682)
  11. バンドソー(LEXON BS-10K2)は、テーブル直下と集じん孔を直結
  12. ミゾキリ(マキタ小型ミゾキリ3004A)はトリトンのプラグ
  13. ベルトサンダー(RYOBIベルトジスクサンダBDS-1000)は、トリトンのプラグ

トリトンのダストコレクター改良

トリトンのダストコレクターを使っている人は多いと思う。以前、寒い日に木くずが詰 まってバケツが割れた。これが2個目のダストコレクターだ。このバケツもぞうきんなどを吸い込んでしばしばへこんでいる。へこみは癖になり、ちょっとした ストレスでへこむ。以前は6千円台だったと記憶するが、トリトンが撤退してから1万円台と高いバケツになった。おいそれと割るわけにはいかない。そこで、 百均で売ってる植木鉢スタンドを使うことにした。写真のようにややぴったりなサイズのスタンドを高低2個使用する。これを入れることでかなり頑丈になっ た。へこみようがない。付属のフィルターはやめて、これも百均のザルを付けている。フィルターの掃除はなし。掃除機の紙パックに細かい木くずがスルーし て、入るものの集塵能力はアップしたと思う。

リョービ自動鉋AP-10N集塵

  リョービの自動鉋AP-10Nを使っている。精度はイマイチだが、素人木工に選択肢はほとんどない。リョービは集塵にあまり関心がないのか、この機械には集塵のアタッチメントが用意されてない。自動鉋は猛烈に木くずを生産するのに。集塵しないと部屋中とんでもないことになる。そこで集塵アタッチメントは自作しなければならない。
  AP-10Nの集塵アタッチメントを自作している人は多いと思う。簡単に作れるし、集塵能力は抜群。掃除の手間は大幅に緩和される。オフコーポレーションで購入したダスト・デピュティーに付属しているホース(65mm)に合わせた。何度か削ってみた、あっという間にポリバケツがいっぱいにはなる。集塵もうまくいってるようだ。残りかす=写真9=もほとんどない。電動鉋類の排出する切りかすは、大変多い。従って集塵のパイプは少し径の大きいものが必要になる。色が合わないので塗装してみた。次回、リョービの手押し鉋HL-6Aの60mm継ぎ手を作る。

 1.まずこれまで付いている排出口上部の鉄板を外し、5mm程度のベニヤに幅とねじ穴の形を移す
 2.ベニヤの木口を斜めに削り、これまでのように先端が隙間に若干でも入り込むようにした
 3.ベニヤを適当な長さに切断、蝶ネジの取り付け穴を開け、セットしてみる
 4.しっかり溝の形に合わせ、隙間をなくす、ねじ穴もしっかり合わせておく
 5.使う継ぎ手は、雨樋などでおなじみの60mm縦継ぎ手と雨樋パイプ(茶色)、これがぴったり
 6.継ぎ手を入れる穴は、自在円切りで何度か穴あけテストし、穴をきつめに開ける
 7.後は箱に組んで、切りくずを誘導する斜めの桟を取り付けた=写真6=後、フタを取り付ける
 8.自動鉋の方に戸当たりテープを貼り付けて密閉性を上げる
 9.継ぎ手は少し切り詰め、接着剤とパテで養生した

リョービ手押し鉋HL-6A集塵

 前回の続きで、リョービの手押し鉋HL-6Aの継ぎ手も作った。手押し鉋は集塵ホースに繋ぐノズルが出ているので、掃除機に繋いだトリトンのバケツ集塵で間に合わせていた。ホースが細かったのでうっかりすると詰まってしまう。自動鉋の集塵に合わせ、ダスト・デピュティーを使えるようにした。前回同様に継ぎ手は雨樋用の継ぎ手と雨樋パイプ(茶色)。ダスト・デピュティーのホースは短い、オフコーポレーションで継ぎ手とホースを売っているが、果たして接合が合うかどうか分からない。カプラーだけ買って試してみよう。また報告する。

1.ネジを外して手押し鉋のカプラーを外す
2.カプラーと雨樋セット
3.雨樋=写真2右端=と雨樋継ぎ手=写真2中=を接合、少しきつい。雨樋の長さはあまりいらない
4.手押し鉋のカプラーにテープを巻いて径を太らせた。ノギスで径を測りながらテープを巻く
5.写真3の雨樋セットをカプラーと接続
6.ネジ止めして取り付け、集塵機のホースが気持ちよく入る

Oneida ダスト・デピュティーホースとカプラー

 以前オフコーポレーションで購入したOneida ダスト・デピュティー に付属のホース。使えないことはないのだが、やはり短い(1m)ので使い勝手は悪い、せめて2mあれば。ということで、ホース2mとカプラーを2個購入した。
   せっかく前回作ったリョービ手押し鉋HL-6A集塵とリョービ自動鉋AP-10N集塵に使えるかどうか、不安だったがここは試してみるより仕方ない。結 果、Cのカプラーに雨樋のパイプを入れるだけでうまく繋がった。付属のカプラーと同じ径のようだ。ホースとカプラーはねじ込み式。REXON 10イン チ・バンドソーBS-10K2
にも繋がった。60mm雨樋パイプと縦継ぎ手、安いし使い勝手がよい。
   このダスト・デピュティーなかなかの優れもので、ほとんどの切りくずは下のバケツに落ちる。従って家庭の掃除機を使う場合も紙パックにゴミは行かないと 思う。マキタ集塵機410をつないで使用しているのだが、排気側に取り付けた手作りのバッグに2年経過してもおがくずはたまらない。従ってバッグはつけ ず、ガーゼを3枚程度かぶせてる。集塵機につなげるカプラーも準備されている。

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